『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

スピード感のある関西弁、そして秀一郎が練り上げたネタは絶妙で、観客もマージナルの時より反応がいい。


ステージから退場する時、マージナルを見て


「どうや? 」


と言いたげな顔をする。


「やっぱり凄いなー」
「感心してどうするんだよ! ナル! 」
「もう一度、ネタ考えよう」
「頑張れよ、本当に」


そうだよ、頑張れ敬介!


もうあたしは近くで見守る事は出来ないけれど、でもあなたには勝って欲しい。


必死で慣れない漫才に立ち向かう敬介の努力を、よく分かっているから。


「デブス1号、何見とんねん、行くで」
「はいっ」


これが最後のご奉公、色々あったけどもう辛い思いはしなくてもいいんだ。