そして迎えた翌日、彼らを学校へ送り届けてからマンションに戻り、撮影隊を待つ。


一応、中がどうなっているか確認するために入ってみる。


「何これ……」


部屋の中を見て声を失う。


内装や家具はそのままだけれど、床の上には、脱ぎ散らかした服の上に手錠や鎖が散乱し、何だか危ないモノが沢山置いてある。


あの2人、やっぱり……。


一瞬、頭の中がぼう然となる。


この間、聞えた声の意味も全て分かったし、万里也の手首の跡も……。


ヤバい、こんなのを見せたら確実にイメージダウンだ!


2人が実はデキていて、おまけに……。


片付けなきゃ、いや、間に合わないだろ。


思わず写真を撮り、向島先輩の携帯にメールで送った後、電話をする。


「先輩! 大変です。部屋が、部屋が」
『見たよ、どうしようか……』
「もう後30分で来ちゃいます! 」


大ピンチ発生、誰か助けて。