「大丈夫ですか? 顔が真っ赤ですけど」
「あっち行けや、用は済んだやろ」
手を振り払った時、パジャマのそで口がチラッとめくれる。
そこには、赤く変色した何かの筋があった。
「あの、万里也君……」
「やかましいわボケェ! 」
鼻のすぐ先で音を立てて閉められるドア、かなりあせっているようだ。
自分の部屋に戻る前に、今日もらったばかりのセンサーを装着する。
ホンキで壁と同系色のスプレーも買ってあるので、すぐに姿を隠す事が出来た。
これで、夜中の見張りからも解放される。
まあ、米山の盗聴からは解放されないだろうけれど。
取り付けが終わった所で、自分の部屋に戻ろうとすると、ドアの向こうから何かをガタンと落す音が聞えた。
「あっち行けや、用は済んだやろ」
手を振り払った時、パジャマのそで口がチラッとめくれる。
そこには、赤く変色した何かの筋があった。
「あの、万里也君……」
「やかましいわボケェ! 」
鼻のすぐ先で音を立てて閉められるドア、かなりあせっているようだ。
自分の部屋に戻る前に、今日もらったばかりのセンサーを装着する。
ホンキで壁と同系色のスプレーも買ってあるので、すぐに姿を隠す事が出来た。
これで、夜中の見張りからも解放される。
まあ、米山の盗聴からは解放されないだろうけれど。
取り付けが終わった所で、自分の部屋に戻ろうとすると、ドアの向こうから何かをガタンと落す音が聞えた。


