そこに入っていたのは、資料だった。


それも、あの『Super ㎡』の。


「これは一体? 」
「あんな、マネージャーがダウンしてもーて、次にお前ならエエかと思て」
「え? 」
「あんじょう頼むわー、今日、前任者が引き継ぎするそうやし、夕方アッハに行け」


木村専務は質問するスキを与えずに、また新聞を読み始める。


仕方なく資料を片手に専務室を出て、マネージメント部に戻ると部長があたしへ駆け寄って来た。


「どない話やった? 」
「Super ㎡のマネージメントを任されました」
「とうとうお前か……」


嫌な予感、そう言えばあの子達のマネージャーをしていた3年上の先輩の姿を最近見ないし。


「何かあるんですね? 彼らに」
「あるがなー、おおありやー」


ほら来たー、多分、面倒が見切れなくなったから新人に押し付けようとしてるんだ。


「何でか、あいつらのマネージャーは誰も続かへんのや」
「先輩最近見ませんよね、どうしたんですか? 」
「入院、胃潰瘍やて。せやから、お前にお鉢が回って来たの」
「まーちゃ子はどうするんですか、これからですよ」