『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

「これ、何？　」
「赤外線センサー、このボタンがセンサーで、アンテナが付いているのは受信機」
「どうしてこれを作ったの？　」


頭の中が？　で一杯になる。


そう、敬介はくどいようだが天然。


「決まってるよ、Super　㎡の監視に」
「え？　」
「だって、深夜外出とかの見張りで大変だってヨネから聞いたし」
「あ、まさかこれをドアに付けて、センサーに引っ掛かったら反応するって言うの？　」


そこまでのテクノロジーを持っていたのか、敬介は。


さすがは元理工系だ。


「そう、小型だし目立たないから、ドア前の壁に装着して、上からスプレーで塗れば大丈夫だよ」
「ありがとうー助かるよぉー！　」


思わず飛びつくと、あたしの体重で後ろによろける。


「頑張って、立派なマネージャーになるんだよ」
「うん、本当にありがとう、もう大好き」