『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

店で一通り注文をし、2人の様子を見ると何だか顔が明るくなっていた。


東京に来てからというもの、TV収録以外で外に出た事は無いのだから無理もない。


少し締め付け過ぎたかなと、反省をしていたら、店の入り口が騒然となる。


ヤバい、ここが追っかけにかぎ付かれたかと思って見ると、そこにはマージナルの2人が立っていた。


今日はよく芸人に出会う日だ、それにしても。


「あれー、どうしたの? あんた」


はい、あんたです真島さん。


「し……大沢さん、食事? 2人と」


志穂と呼ばないようにして下さい、敬介。


「マージナルさんこそ、お食事ですか? 」
「そうそう、この近くの神社でロケがあってさ。良かったら一緒に食事しようよ」


うわー、みるみる2人が不機嫌になるんですけど。


「あのー、でもー」
「いいじゃん、せっかく東京に来てくれたんだし。先輩としてさ」


ケンカ売ってるでしょ、これは。