職員室に到着すると、中には小鬼2匹とジャッキーズの荻野 マコト君が、担任の前でうなだれていた。


「申し訳ございません、遅くなりまして! 」


頭を下げる先輩にならい、あたしも深く最敬礼をする。


「忙しい所、ありがとうございます」


あー、担任の先生のこめかみに青筋が出ているぞ。


「ウチの2人が、ご迷惑をお掛けしたようで」
「ええ、そこに居る荻野と休み時間にケンカになりましてね」


2人を見ると、自分達は何にも悪くないといった顔で、そっぽを向いている。


「あのーケンカの原因は、どういった事でしょうか? 」


恐る恐る聞いてみると、荻野 マコト君が口を開く。


「こいつらが悪いんです、クラスの女子にからんで、しつこくするから」
「そんなん大阪じゃ当たり前や、ナンパの常識! 」
「せや」


クラスの女子は、当然芸能人ですよね。


荻野君は、彼女を守ろうとして、2人の間に入ったらしい。