暗闇にようやく目が慣れてきた頃だった。 「もうっ。もっと街灯増やしてよお」 遠くにアイツの声がする。 電柱の陰からそっとのぞくと、まさに引きずり込まれる瞬間だった。 あのわき道は、アイツを初めて正面から見た場所だ。 「行くか」 覚悟を決め、俺は駆け寄った。 「おいっ。何して…」 ――!!? 違う。