テツの計画は、通り魔から西川アユムを救出する、というベタなものだ。 もちろんその通り魔はテツ。 大抵、通り魔ですと宣伝して歩くような変装をする。 午後10時、15分前。 「時間だ」 俺たちは行動をチェックし直した。 下見に行ったときに、西川アユムに声をかけられたことは黙っていた。 どうしてかは分からない。 分からない、けど。 「先に行く」 俺はドアノブを回した。