「お疲れさまでしたー」 バイト終わり、午後10時を回っていた。 やばいな。 あの路地は避けたい。 そんなことできっこないから困ってるんだけど。 「ミャ~…」 猫の鳴き声にさえビクビクしてしまう。 「もうっ。もっと街灯増やしてよお」 また独り言を呟いて、小走りで路地を抜けようとした。 一瞬、人影が見えた気がして、 グッ― 「……!?」 物凄い力で引っ張られていた。 助けて――…