カラッポの君-恋計画-


「リョウっ」

公園の中から、綺麗な女性が出てきてそう言った。

この人、知ってる。

リョウ兄ちゃんの家庭教師だった人。

「……なんだよ」

「リョウ、話があって……」

雰囲気で分かってしまった。

2人は付き合っていたんだって。

「もしかして、新しい彼女?」

あたしを見てそう言った綺麗な人は、涙ぐんでいた。

「……だったら?」

「リョウ…ごめ……」

あたしはこの場を去るべきだ。

なのに、体が動かない。