肩を叩かれ、全身が凍りついた。 大きな手、だ。 「……アユム?」 「……え」 振り返ると、わき道から爽やかな王子様のスマイルがのぞいていた。 「リョウ先輩っ?」 「だから先輩はやめろって」 「じゃあリョウ兄ちゃんでいいわけー?」 近所に住むリョウ兄ちゃんは同じ高校の2つ上で、かなりモテてるって噂。 だからあたしは学校で兄ちゃんって呼ばないんだ。