素直になれなくて。




『私、もう君のこと傷つけたくないの。

 私と一緒にいたら、君は今以上に

 苦しくなる。』

格好つけて言ったって、

本当は寂しくて寂しくて仕方がない。

自分で君を手放そうとしているのに

なぜか涙が溢れてきて、

君がどこかへ行ってしまいそうで...

『自分が解らない...』

やっとの想いでそう呟いた。


今にも消えかけそうだった私の声は

しっかりと君に届いていた。


君は、どんなに傷ついていただろう。

それなのに。

君はずっと私のそばで...

見守っていてくれた。

いなくなってもおかしくない

私のやり方を、気にもせずに

私の話を聞いてくれた。



そっと涙を拭いて。

君は...

『自分なんて解らなくていいんだ』

と言った。







『今は自分なんて解らなくても

 いいんだ。焦らないで...

 少しずつ、進めば良い。』