南の島で、思い切り楽しんで、吹っ切れって誘ってくれたのは香奈。


不倫してた私を、軽蔑しないで、救いの手を差し伸べてくれたのよ。
有難いね。


ヒロトくんもなかなかいいこだけれど、私はシンヤがいい。

背が高くて引き締まった尻ってだけで、私のツボだわあ。


めっちゃ、身体合う~

男のくせして、小麦色のするするした手触りの肌。こんなの初めて…


手のひらだって、立派な性感帯だし。


これまでの最高記録、作れちゃうかも
南の島マジックだねえ。

みんな、青い海と白い砂浜がいけないんだよ。


大事なとこだけ、ちっちゃい布で隠して、サンオイル塗るのに、悩殺ポーズ取るんだからね。

もったいぶることない。

服着たら、経験少ないです、私…って顔すれば?



3泊4日の旅行。


砂時計みたいに、スルスルと時間は落ちてゆき、インスタント・カップルには、すぐに別れの時が訪れる。


私と香奈は、3時にここを発つ。

4人で、昼ご飯食べたあと、レストランの前でまた2:2に別れた。


香奈とヒロトは、ビーチを散策するって、手をつないで行っちゃった。


香奈、今の彼氏といるより、しあわせそうに見えるんですけど。


私とシンヤは、シンヤ達の
コテージに篭り、最後の思い出にと肌を重ねた。


「….あいつら、譲ってくれたんだね」


シンヤはキスしながら、言う。