悠梨の言う通り、愛梨は争いごとが苦手だ。
勿論、架々見を許せないのは悠梨と同じ。
だが確かに自分には、悠梨と同じだけの覚悟は出来ない。
だから、両親や同族の皆に申し訳ないとは思いつつ、架々見に関することは極力考えたくないと思うようになってしまった。
「だって…わたしも何か、周さんの役に立ちたい」
「愛梨はまだ小さいからな、焦る必要なんてない。お前にしか出来ないことはきっと、いずれ必ず見付かるよ」
悠梨はそう言って、やんわりと微笑んだ。
自分にしか、出来ないこと。
（…早く見付からないかな）
でなければ美月の言う通り、自分には此処にいる資格すらない気がした――
+ + +
勿論、架々見を許せないのは悠梨と同じ。
だが確かに自分には、悠梨と同じだけの覚悟は出来ない。
だから、両親や同族の皆に申し訳ないとは思いつつ、架々見に関することは極力考えたくないと思うようになってしまった。
「だって…わたしも何か、周さんの役に立ちたい」
「愛梨はまだ小さいからな、焦る必要なんてない。お前にしか出来ないことはきっと、いずれ必ず見付かるよ」
悠梨はそう言って、やんわりと微笑んだ。
自分にしか、出来ないこと。
（…早く見付からないかな）
でなければ美月の言う通り、自分には此処にいる資格すらない気がした――
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