人知れず、夜泣き。


 「・・・ねぇ、桜。 オレと付き合うのはそんなに疲れる??」

 さっきまで笑っていたのに、急に悲しそうな顔をする修くん。

 「・・・修くんの事、大好きだよ。 すごくすごく好き。 一緒にいるのも楽しい。 ・・・でも、修くんは若くてカッコイイんだよ?? やっぱり、釣り合ってない気がする。 修くんには、ワタシじゃないと思うの」

 修くんがあまりにも淋しげな表情をするから、修くんの顔が見れないでいると、

 「・・・じゃあ、今から美容外科で顔変えてくるから、桜は浦島太郎さんに玉手箱もらってくるか、ハリーポッターくんに歳取る魔法教えてもらって来てよ」

 修くんが、突然のファンタジー発言。

 「・・・え??」

 ちょっと笑いそうになった。

 「何半笑いになってんの?? 早くオレを桜と同じ歳にしてよ。 不細工で年下じゃなければ桜と釣り合うんでしょ??」

 『ホラ!! 早く!!』とワタシの両肩を掴んで揺らす修くん。

 イヤイヤイヤ。 無理だし。

 「・・・薄っすら、ワタシの事侮辱してますよね?? ワタシ『不細工としか釣り合わない』なんて一言も言ってませんよね??」

 「~~~~あぁもう、めんどくさい。 めんどくさいよ、桜」

 遂に修くんに愛想をつかれてしまった。

 ・・・でも、これで良いんだと思う。


 だけど、やっぱり辛い。