「・・・百花ー。 お喋りめー」
速攻でバラすってどうなのよ。
「お喋りじゃないでしょ。 別に口止めしなかったんでしょ?? 言っとくけど、オレと野沢さん、めっさ仲良しだから。 大親友だから。 桜が野沢さんに話した事なんか筒抜けだから」
修くんが『ふふん』と鼻を鳴らす。
「・・・いつから??」
「桜と付き合ってすぐくらいかなー。 気付かなかった?? 野沢さんもオレの事『橘さん』じゃなくて『橘くん』って呼んでくれてた事」
修くんに言われて、さっきの百花との会話を思い出す。
・・・そう言われてみれば、確かに百花は修くんの事を『橘くん』と呼んでいた。
ナチュラル過ぎだよ、百花。 自然すぎて気にも留まらなかったよ。
「因みにさっきの電話の相手、野沢さんだし。 桜の嘘なんか、瞬殺だから。 まぁ、さっきのは野沢さんに聞かなくても嘘だって分かりきってたけど」
修くんがちょっと意地悪に笑った。
不思議なもので、百花と修くんが仲良しなのは、凄く嬉しい。



