人知れず、夜泣き。


 「相沢さん、何言ってるの?? 桜はそんな事言わないよ、絶対」

 修くんが、ボー然としているワタシの頭を『ポンポン』と撫でながら、美人秘書に白けた視線を放った。

 「じゃあ、橘さんはワタシが嘘を言っているって言うんですか??」

 それでも続く、美人秘書の嘘。

 「イヤ。 ただ、聞き間違えちゃったんじゃないかなーと」

 美人秘書の嘘に気付きながらも、彼女を悪者にしない修くんは、やっぱり優しい。

 「聞き間違ってなんかない!! 木内さんに凄くヒドイ事いっぱい言われた!!」

 「相沢さん、いい加減にして」

 嘘を吐き通そうとする美人秘書に、修くんが『ピシャリ』と言い放つ。


 そんな2人のやり取りを眺めていたら、どっと疲れが押し寄せてきた。