人知れず、夜泣き。


 「・・・修くんて、優しいよね」

 「何いきなりノロけ始めてんの?? 桜」

 突然話題を変えたワタシに、百花が呆れた様に半笑いになった。

 「・・・修くん、ワタシといる時は気を遣って洋楽しか聴かないけど、ホントは邦楽ロックが好きなんだよ。 修くんが美人秘書と楽しそうに話してるの、聞いちゃった」

 「ふーん??」

 「・・・・修くんとワタシ、全然釣り合ってないよね。 修くんは年上で地味なワタシなんかと、どうして付き合ってくれたのかな。 ・・・なんか、修くんと付き合うの、疲れるんだ。 こんなワタシと付き合ってくれただけでも有難い。 だから、修くんに他に好きな人が出来たら、ちゃんと引こうって思ってる。 いつも、その時はいつなんだろうってビクビクして、不安になって、凄く疲れる」

 ずっと、胸に痞えていた事を百花に零す。