「・・・え!」
私の声が教室に響いた。
「ん?どうしました?柳沢さん」
先生が私の方を見て言った。
「い、いや〜...」
大声で言ったことが今更恥ずかしくなった。
星夜がチラっとみて、ピースサインをしたきた。
その行動が私に勇気にくれた。
私も、星夜にピースサインを返した。
「よし、全員にわたりましたね。それじゃ15分までです。頑張ってください。」
先生が手を叩いた。
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45分間のテストが終わろうとしていた。
だが、私はプリントに向かっていた。
うーん...ここの公式...
「はいっ!そこまで!ペンを置いてください」
「・・・終わった...」
後ろからプリントを集めた。
「蒼!テーストツ!ちょうだいな」
一番後ろの子が私のとこに来て言った。
「はーい」と言って空白が目立つテストを渡した。

