それは、数ヶ月前…突然起きた
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いつもどおり、私は1人で本を読んでいた…
周りからは、すごく楽しそうな話し声や笑い声が聞こえてくる
そんな中、今日は何かが違った…
何かが違ったのかと聞かれると説明しづらいのだけど、何か、“黄色い声”が女子の周りから飛び交っていた
そう、それは城ケ根学園1俺様な王子『魁斗』が珍しく学校に来ていたからだった
私が最も苦手とするもの
それが、学校に来るなんてありえない
そう思っていた矢先、ついに来た
『地味っ子紗綾、また本読んでるのかよ』
『本読んだらいけないんですか!ってか、その呼び方止めて!』
そう、私はコイツに地味っ子紗綾と呼ばれている「小さい頃から」
それが嫌で、城ケ根学園に入ったのに魁斗も同じ所に入った
『マジで面白いからいやー、俺様に指図すんな』
『何よ、俺様俺様って鬱陶しい!』
こんな感じの言い合いをしている、私達には、幾つか秘密がある
それは…まだ言えない

