君だからだよ。

「あの・・・泣いてるのですか?」



「あ、ごめんなさい。つい・・・・
椿がここにいるって思って。」


「いえ・・・私の方こそごめんなさい。
私はあなたのこと分からないの」



「知ってますよ、分かってます」


「はい・・・・」


「でも、椿なんです・・・・」


「私はあなたの知っている椿さんではないですよ
名前だってさっき聞きましたし」


「それでも、椿なんです」


「・・・・・・」


「ずいぶんと落ち着いているんですね?」


「何も考えれないの。何も分からない。
分かるのはフィンランドでの生活だけ。」


「・・・・・・」


「あなたは、私の何かしら?弟さん?よりもお兄さんって感じね」





「恋人です」