階段の最後の1段を
飛び越えて公園に足を踏み入れる。
何かに期待をして、
そっと、目を閉じる。
手を広げて、ゆっくり
ゆっくり深呼吸。
息を吐き終えると、同時に
目を開く。
ー…夕日が半分沈みかけて
町の灯りが一つ、また一つと
増えていく。
誰もいない、いつも通りの公園だ。
「やっぱり、居るわけないっか…」
目の前に広がる景色を見て
落胆し、溜め息を零す。
辺りをみても人っ子一人いる気配はない。
「分かってはいたものの…、」
ダメだ。目が霞む。
現実を素直に受け入れられない
あたし。
近くのブランコに腰掛ける。
「ここに座って、話したなぁ」
ぽつり、と独り言を話し
たんっ。と地面を蹴る。
ブランコが少しずつ大きく揺れる。
重力に負けたのか、
あたしの目から雫が落ちる。
風と一緒に舞い落ちる。
分かっていたのに、
上手く頭の中で整理できない。
そんな自分が悔しくて。
