よく2人で聴いた音楽は聴かないように。
2人で行ったお店の前は通らないように。
祥介が好きそうなお店も行かないように。
祥介の家の前の道は通らないように。
大好きな海にも、星空が見える展望台も。
出来るだけ行かないように。
それなりに、気をつけてた。
けど、あなたといた時間は簡単には
消えてくれなくて。

そして、消せなくて。
将来も夢見たあなただからなのか
あたしという時間から
あなたという存在を取り除くことが
出来ずに、
時間だけがただ、ただ過ぎていく。

失恋ソングを毎日聞いて、
祥介との日々を思い出すの。
あなたが幸せでありますようになんて
願ってみるのに。
心は真逆で、どこかでまた会えることを
期待してるあたしがいるの。

あなたは今、
どんな顔して、何を見てるの。