ジリジリと部屋に鳴り響く目覚まし時計




そんな雑音にも微動だにせず眠り続ける少女がいた。



少女の名は有栖川 琥珀(ありすがわ こはく)



そしてうるさいぐらいに鳴り響いている部屋に



一人の影が近づいていた。



「ちょっと、琥珀!何時だと思ってるの?」



その影とは琥珀の母せいらである。



せいらは鳴り響いていた目覚ましを止めて



琥珀の寝ているベットへかけよった。