待ち合わせ場所は、学校近くの公園だ。
私の家からも近いけど、走らないと先輩を待たせちゃうっ!


「……つ、着いた」

公園の時計を見るとギリギリ時間ぴったり。
私は荒れた息を落ち着かせながら、先輩を探した。

先輩、どこだろ?


「麻美!」

後ろから声がし、「え?」と振り返った。
するとそこには……先輩の姿。

「せ、先輩っ」

うわ、声が裏返ってしまったっ。
でも、先輩の私服がかっこよくて……。
思わず、じっと見てしまう。
私服は全身黒ってとこは、なんとも先輩らしい。
頬が熱くなるのを感じた。

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