部下二人が部屋を後にすると、しばらくの沈黙が訪れた。 「・・・なあ。」 若干重かった空気を払おうと、オレは口を開いた。 「さっきの三津谷祐一って奴・・・・。やけに信用ならないというか、うさんくさくなかったか?」 まあ、結局話題は重苦しいものなのだが。 それは仕方ないから、置いておこう。 それでも、なんとか空気を軽くしようとオレはガラにもなくヘラヘラと笑いながら言った。 「そうね・・・。なんか、パッと見、年齢不詳ってかんじ。」 ナナミも、それに合わせて軽口を叩いてくれる。