「・・・・・いてぇ・・・。」
推測を並べていると、頭の奥深くがズキリと痛んだ。
「水・・・もらってこよ・・・。」
頭痛薬を棚から取り出したものの、水が無かった。
洗面台の蛇口の水は不味くて、飲む気がしないし。
呼び出し用のボタンに手を伸ばし、部屋の鍵を持って、浦波がまたやってきた。
「申し訳ありませんが、明日のテストの準備で手が離せなくて・・・・。給水場の場所は分かりますね?一人でお願いします。」
そう言って浦波は忙しそうに駆けだした。
ああ、またテストがあるのか。
そんなことを考えながら、一人で廊下に踏み出した。
痛みは、波があり、浦波がいたころは弱かった。
しかし、今はまるでハンマーで殴られたように痛む。
壁によりかかり、頭をおさえぜぇぜぇと息切れしながら前へと進んだ。
廊下を進むほど、頭の痛みは増していく。



