さっきあったことを簡潔に述べる。
浦波は、いつになく真剣に話を聞いていた。
こいつがこんなに真剣になるなんて_____。
おそらく、このレプリカ実験・・・それかオレの本体に関係あるのだろう。
「・・・知るはずの無い光景が、頭に流れ込んできたと?」
「ものすごく簡単に言えばな。」
浦波は、あごに手を添え、何か考えているようだった。
「何か、知ってるんじゃないのか?」
オレが発した言葉に、浦波はぴくりと眉を上げた。
「その反応・・・・図星か・・・。」
浦波はなおも沈黙したまま、こちらを見つめている。
腹のさぐり合い。
「ナナミと接触したことで、記憶が戻って来ているというわけですね。」



