「・・・ここからは、単刀直入に言おう。」
浦波は、一度言葉を区切った。
「君は百三十二年前に、一度死んでいる。」
ガシャーーーン!!
紅茶のティーカップが、手から滑り落ちた。
真っ白な床に、茶色の液体がじわじわと広がる。
「・・・・え・・?」
何を、言っているのだろうか。
百、三十二年前?
・・・死んで・・いる・・・?
オレは、ここにいるではないか。
浦波は、ティーカップの破片を、ビニール袋に集めていた。
「・・・どういう・・意味ですか・・・。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…