ランク世界~また君と~


部屋に帰って、しばらくしていると浦波がやってきた。

「お待たせしました____。おや?鍵が・・・空いてますね・・・。」

一瞬ドキリとしたが、浦波は部下が閉め忘れたな、と自己解決した。
鈍感なのか、するどいのか・・・。
それは分からないが、今は浦波の鈍感さに感謝しよう。

「・・・・話って?」

まだ動揺してはいるものの、それを悟られないように本題を出す。

「さきほどの戦闘、すばらしかったですね。」

にこやかにそう笑いかけてくる。
・・・・が、裏があるとしか思えない。

「・・・それ、マジで言ってんの?」

浦波は、無言のままにこりと笑った。
肯定なのか、否定なのか。

「マジに決まってるでしょう?嘘なんてついたこと多分無いですよ。」

多分かよ。

「いいから、本題を早く。」