「二人が、同じ瞬間に同じ映像を見た・・・。これは、オレたちになんらかの接点があると解釈していいだろう。」
ナナミは、確かにとでも言うように真剣に話を聞いている。
「オレたちは、ほんの昨日に生み出されたばかりだ。となると、前世のオレたち・・・。いや、オレたちはレプリカだから、オレたちの本体同士に何かあったんだろう。」
オレはぺらぺらと長く喋ったので、一息置いてからまた話し出した。
「そして、オレたちの身体年齢。おそらく、これは本体が死んだときと同じ若さなんだろう。・・・おかしいと思わないか?」
ナナミは、頭が混乱してきたのか、必死に整理しているような顔をしていた。
「なぜ二人して、こんなに若くして死んだのか。・・・しかも、映像のことから、接点があったことは明白。」
ナナミは合点がいったように、口を開いた。
「私たち二人の本体に、生死をわけるような何かがあった・・・ってこと?」
オレはおそらく、と付け足しをして、他の推測が無いかを探してみる。



