「・・ナナミを、運んでやって下さい。」 そう言って、オレは近くにいた女性の部下たちにナナミを預ける。 力仕事ならば、男の部下のがいいのかもしれない。 でも、自分以外の男にナナミをまかせる気にはなれなかった。 「ユズキ・・・。話がある。休憩を済ませたら、部屋にいてくれ。」 浦波は、そう言い残してリングへ去っていった。