銃弾はいまだ、彼女に一つも当たらない。 また、オレ自身もまだ彼女の太刀を受けていなかった。 本能のように。 お互いがお互いを知り尽くしているとでもいうように。 相手の行動が、手に取るように分かる。 オレは、不思議な感覚の推理をしながら、ナナミの足下に数発、銃弾を撃った。