がきぃん!! 浦波は、金属のこすれる音で戦闘に目を戻した。 「これは・・・。」 目の前の、激しい戦闘の様子に目を奪われた。 目にもとまらぬ速さで動く二人は、間違いなくSランクに相当するほどの実力だろう。 ただガムシャラに攻撃を仕掛けているわけではない。 いくつも伏線をはり、両者がお互いを罠にかけようとする。 ・・・蜘蛛同士の、争いのようだ。