「・・・どうぞ、三津谷くん。こちらに掛けていて下さい。」 浦波はそう言って、自分のパイプ椅子を差し出す。 そしてリングに向かい、二人に体調に支障が無いなら戦闘を始めるように伝えた。 三津谷は、大人しく失礼しますと椅子に腰掛けた。 ・・これで、しばらくはあそこで大人しくしているだろうと 浦波としては、あの男に施設内をうろちょろされるのは邪魔だ。 研究対象に、何かしでかすのではないかとつい考えてしまう。