浦波は、この三津谷という青年が好きでは無かった。 嫌がらせをうけたとか、そういう意味ではまったく無い。 しかし、この表情__つまり、人をからかい反応を楽しむような性格が、好きではない。 また、上司の関係者ということでことわりもなしに勝手に施設に立ち入ってくることも、気に入らなかった。 また、何か知っているのに隠しているような反応に苛立ちを覚えるのだ。