ランク世界~また君と~


~浦波side~


「何か、変ですね・・・。浦波博士?」



その頃。
ユズキとナナミが対戦をはじめるころのことだった。

部下その16が、浦波を見上げそう言った。

「・・そうですね。向き合っただけで、双方こんな反応をするなんて・・・。・・・・前世に何かあったのか・・・・。」

ユズキもナナミも、お互いを見つめたまま苦しそうにうめいている。
しかも両方が、何か別の存在を見るような目をしているのだ。

「不思議な反応が、起きていますね。」

浦波に、一人の男が話しかける。
それは、先ほど部屋の隅にいたサングラスの男。

浦波に質問してはいるものの、本当は何か知っているような___。
そんな表情をしている。

「・・・あなたですか、三津谷くん。」