「昨日の、女の子。・・・不思議な感じがするんだけど、生前のオレと何かあった?」
我ながら、ストレートに聞いたな、と思う。
だけど、今は回りくどく聞くのもしないほど早く聞きたかった。
「・・・いつか、聞かれるだろうとは思っていたけど。もう聞かれるとはね。」
浦波は、オレの横・・・すなわちベッドサイドに腰掛けて、話し出した。
「まず、彼女の今の名はナナミ。・・君の言うように、確かに生前の君と関わりがあった。・・・・・・その答えを聞くことで、君は彼女を気に掛けてもここでは何の意味もなしえないということを、先に理解しておいてくれ。」
今の彼女とオレでは、何の意味も無い?
説明が、ずいぶんと抽象的だ。
オレはうなずき、浦波の次の言葉を促した。



