ようやくおさまってきた涙をぬぐいながら、オレはイスに置いてあった着替えに袖を通す。

昨日のように、真っ白になってしまった髪を後ろで一つに束ね、部屋を出ようとした。


「・・・?」


ガチャ、ガチャガチャ。

ドアノブを回しても、扉は開かれない。

「・・・・そうか・・鍵を、浦波が・・・。」

閉じこめられたのか。

オレは。

・・・まるっきり、人間に対する扱いじゃない。

レプリカというのは、やはりモノ同然だというのか。