目が覚めると、頬に何か、温かいものがつたっていた。 オレは一瞬、真っ赤な___鮮血を思い描いたのだが・・・。 触れてみると、それはさらりと指をつたい、シーツの上に落ちた。 透明なそれは、どうやら自分の涙だったようで。 ぬぐっても、ぬぐっても。 それはオレの瞳からあふれ出してくる。 ___守れなくて・・・・ゴメン。 彼女に対する謝罪の言葉だけが、頭の中をぐるぐると回っていた。