しばらくして、耳元でびゅうびゅうといっていた風の音もおさまり、体をたたきつけていた風の感触が消え失せた。 目を開くと、オレは、どこか別の空間にいる。 その部屋には、知らない二枚目の男と_____。 オレを見つめ、ベッドに横たわる彼女がいた。 ガクリ、と膝が地面につく感じがした。 そのまま、オレの体は床へと倒れていく。 床の上を、温かな鮮血が流れていた。