その後は、記憶があいまいだ。 ただ分かるのは、ナナミと引き離されたこと。 今は、現状を把握するのに精一杯だった。 それと、気になることがある。 ナナミを受け止めたときに、「やっと、また会えた」という言葉が聞こえたのだ。 また? 初対面じゃないのか? あの声は? ナナミは、寝ていたのに・・・。 ・・・ナナミ。 「会いてぇな・・・。」 そこで、部屋の扉が開かれた。