この部屋で目を覚ました時に顔を洗った、洗面台に目を向ける。
鏡に目を向けると、さっき結んだばかりの真っ白な髪がうつった。
生前のオレは、きっとこの髪の色ではなかったのだろう。
浦波が髪の色素が抜けてしまった、と言っていたから。
でも。
おかしくないか?
この体はレプリカなのだろう?
ならばなぜ、髪の色素が抜けるのだろうか。
オレは、部屋の隅っこの真っ白の勉強机に目を向ける。
その机の上には、「質問インターフォン」がある。
部屋に入る前、浦波に言われた。
聞きたいこと、分からないこと、困ったこと、欲しいモノがあれば、いつでも押してくれと。
・・・夜中の2時から7時までは寝ているからダメだ、とも言っていたな。