浦波との話が終わると、オレは自室に戻された。

鍵がかけられ、非常事態以外は出られない。
浦波の話によると、この鍵を持っているのは浦波だけらしい。


ぐるり、と部屋を見渡してみる。
先ほどはあまり余裕が無く、部屋に置かれたものまで見ていなかった。

真っ白なベッドの隣に、真っ白な小さなタンスが置かれている。
三つ引き出しがあるだけで、飾りのようなタンス。
オレは、そのタンスの上に生前のオレが使っていた二丁の拳銃を置く。

リストバンドは、左手首につけた。
リストバンドはさすがに百三十二年前のモノではなく、復元したものらしいが。