浦波は、少し嬉しそうに口を開いた。
「なるほど。やはり記憶は引きつげられないのか・・・・。ああ!そうそう。君にこれを渡しておくよ。」
そう言って浦波が取り出したのは、銅に輝くリストバンド。
そして、二丁の拳銃だった。
「これは、君が生前使っていたモノだ。この国・・いや、地球は、戦闘力で全てが決められている。それは、百三十二年前から変わっていない。・・ランク付けがされていて、君は上から三番目のSランクだった。」
「覚えているかい?」
Sランク。
銅のリストバンド。
二丁の拳銃。
全部、全部。
見覚えがあった。
無言で、コクリと頷く。



