ふいに、視界が開いた。 解放感と共に、風が吹き抜けた。 あの黒い部屋と似ているけれど、雰囲気が、違う。 比較にならないほど広いというのに、なかには瓶が二つだけ。 そこからのびているのは、おびただしい数のコード。 「・・・・・・ッ・・・・!?」 後ろで、ナナミが息を呑む。 オレも、思わず目を見開いた。