ランク世界~また君と~


頭が痛い、とでも言って呼びつけることにしようか。
まあ、昨日の今日だから「まだ治りきっていない」と判断されるだろうし。

とりあえずスイッチを押して、ベッドに横たわった。
気分が悪そうに、頭を抑えて「ぐぁああぁ・・・」とか呻いてもみる。

しばらくして、パタパタと廊下に足音が響いた。

背後で、ガチャ、と扉が開いた。

「どうかした?・・・!?ユズキ・・・・っ!」

浦波は、オレに駆け寄って、背中をさすってから「すぐに薬をもらってくる」といって出て行った。

その必死な様子に、わずかながら良心が痛んだ。