Shining snow love




「で、でも、手ぇつないでたし、昨日だって一緒にいたし……」



信じられないってわけじゃないけど……



「え、従姉弟で手って繋がないの!?」




「え、従姉弟で手って繋ぐの!?」




「僕ずっと繋いでも別に全然変じゃないって思ってて……風花先輩ごめんね!」



手繋ぐの常識とか思ってたんだ……←ちょっと違う



「それに、昨日のは……中身見てみて」




中身?



あ、これのこと?




さっき受け取った紙袋を開ける。



そこには、星がついた可愛いネックレスと綺麗にラッピングされた手作りっぽいお菓子が入っていた。



「昨日のはそのラッピングを選んでいたんだよ。茜といたのは選んでいたときに偶然会ったからちょっと話し込んじゃっただけ」




そうなんだ……



「でもなんで私に嘘なんてついて……」



「それは……風花先輩に余計な心配かけたくなくて……あ、ずっと会えなかったのはお菓子作るの頑張ってたから。」



「そうなの?」



「うん、僕ってさ、料理できないじゃん?でも、風花先輩を驚かせたくて!会っちゃうとすぐ言いたくなるから会うの我慢してたんだ」



そっかぁ


「茜と大雅先輩の協力を借りててね、茜からはお菓子作りを教わって、大雅先輩にはそのあいだ風花先輩をよろしくって頼んで……」




へぇ……って



ちょっ、待って!!


「た、大雅も出てくんの!?その話に」



「うん」



「ていうか茜の彼氏、大雅先輩ですし」




えええええ!!!



急いで大雅に電話をかける。



「ちょ、大雅、大雅の彼女さんって茜って子なの!?」




『そうだけど、なんで知ってんの?』