放課後の教室の入口で、口をへの字にして立ってる。 一緒に帰るとき、待っててくれるんだけど… いつも不機嫌なんだよね。 …そんな姿さえも可愛い隼斗くん。 「遅い。ウサギのくせに俺を待たせるなんていい度胸だよ、ほんと。」 「ごめんなさい。」 「ほら帰るぞ。」 口は悪いけど、荷物持ってくれたり、車道側を歩いてくれたりする優しさがある。 それがあたしの大好きな隼斗くんなんだよね。